個人事業主として仕事をしているのですが、新型コロナウイルスの影響で取引先に行く回数が超激減してしまったため、当然のように売り上げが落ちてしまいました。
そこで最大100万円が給付される持続化給付金を申請してみることにしました。
申請が開始される前から必要な書類などの情報はあったのである程度の予習はしていたのですが、実際に申請をしてみたら用意していなくて時間がかかってしまったこともありましたので、実際に申請した時の画面を示しながらそれを書いていきたいと思います(申請画面等の情報は2020年5月7日時点でのものです。内容が変更される可能性があります)。
あくまでも私が申請をした時の様子を紹介するもので、提出書類や入力内容が正しいという全く保証はありませんのでご了承ください。
今から書くことは申請の中でも一番多いであろう下記条件を満たしている場合の申請についてです(持続化給付金の特設サイトより抜粋)。
給付対象者
(1)2020年4月1日時点において、次のいずれかを満たすことが必要です。ただし、組合若しくはその連合会又は一般社団法人については、その直接又は間接の構成員たる事業者の3分の2以上が個人又は次のいずれかを満たす法人であることが必要です。
1.資本金の額又は出資の総額(※1)が10億円未満であること。
2.資本金の額又は出資の総額が定められていない場合は、常時使用する従業員(※2)の数が2,000人以下であること。(2)2019年以前から事業により事業収入(売上)を得ており、今後も事業を継続する意思があること。 ※事業収入は、確定申告書(法人税法第二条第一項三十一号に規定する確定申告書を指す。以下同じ。)別表一における「売上金額」欄に記載されるものと同様の考え方によるものとします。
(3)2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、前年同月比で事業収入が50%以上減少した月(以下「対象月」という。)が存在すること。
上記の条件を満たしていなくても特例があるようなのですが、詳しくは経産省のサイトや解説サイトなどもあるようですのでそちらを見ていただくといいかと思います。
持続化給付金申請前に準備しておいた方がいいと思った資料など
まず持続化給付金の特設サイトなどで申請に必要な書類を調べると下記の4点が書いてありました。
簡単に書きますと、
- 確定申告書類 (確定申告書第一表(1枚)所得税青色申告決算書(2枚))
- 2020年分の対象とする月(対象月)の売上台帳等
- 通帳の写し
- 本人確認書の写し
以上の4点です。
正確に把握したい方は下記のリンクより持続化給付金特設サイトへどうぞ。
https://www.jizokuka-kyufu.jp/procedures_flow/
上記の4点に関しては申請受付前からある程度発表されていたのですが、上記以外に私が「あ、これもいるのか・・・」と感じたものを書きます。
(実は上記サイトの下の方に入力すべき事項の一覧があるのですが、上記4点の必要書類を揃えたらとりあえず申請をしてしまったため見落としていたとも言えます。)
- メールアドレス
- 開業届の控など(開業日がわかれば開業届は不必要)
- 業種(日本産業分類)
- e-Taxで確定申告をした時の受信通知
以上の4点です。
1番目のメールアドレスはほとんどの方が持っているとは思いますが、私はやることによってアドレスを複数使い分けているのでどのアドレスを使おうかな・・・と少し迷ったのであえて書きました。
一番時間を持っていかれたのが2番目の開業届の控えです。後ほど出てくるのですが、申請の際に「開業日」を入力する箇所が出てきます。
私の知り合いの個人事業主の方にはちらほら「開業届の控え、どこに保管してあったかな・・・」とわからなくなっている人もチラホラいるのですが私もその一人でして20分ほど書類棚と格闘をすることに。
もちろん、開業日をしっかりと何かに記録されている方はそれで大丈夫です。開業届の画像などを提出する必要はありません。
3番目の業種なのですが現在の業種が「日本産業分類」と呼ばれる分類において何に当たるかを調べておくといいかもしれないです(日本産業分類というものがあることすら知りませんでした)。
ただし、実際の入力場面で業種の分類に関して調べられるページに飛べるようになっているので、その場で調べてもいいかもしれないです。
ちなみに業種の分類を調べることができるページというのは具体的には下記ページでした。事前に調べたい場合は見ておくといいかもしれないです。
https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/10(日本標準産業分類)
4番目のe-Taxで確定申告をした時の受信通知なのですが、これはe-Taxのホームページの「メッセージボックスの確認」というリンクから確認することができます。
色々調べたのですが「受信通知」という書類をダウンロードできるわけでもなさそうなので、確定申告のデータを受け付けたというメッセージ画面のスクリーンショットを用意しました。
具体的にはこんな画像です(個人情報だらけなのでボカシが見苦しくてすみません)。
あと、受信通知に関してはもう一つ注意することがありました。
私はゴールデンウィーク中に申請手続きをしようと思っていたのですが、なんと受信通知のメッセージを見るためのシステムが土日祝日は動いていないのです。確定申告は365日24時間できるので、メッセージの閲覧もてっきりできるものと思い込んでいましたが調べてみると平日のみの稼働とのこと。
よってe-Taxで申告された方で受信通知が必要な方は平日に受信通知だけでも保存することをお勧めします。
そんなわけで、結局私はゴールデンウィーク明けの2020年5月7日に手続きをすることになってしまいました。
ここまでの用意ができたら、とりあえず申請はできるかと思います。
ではこれから実際私が申請した時の画面を紹介しながら申請の様子を見ていきたいと思います。
持続化給付金の実際の申請の流れ
上にも書きましたが、私は個人事業主で青色申告をしている者ですので、それ以外のケースに関しては今回はできませんのであしからずです。
そして、今現在(2020年5月7日時点)ではまだ申請したばかりですので、これによって給付が決定されたわけでもありませんので、あくまでも「申請画面はこんな感じなんだな」というのを見てもらうくらいでお願いします。
もちろん、給付や不給付が決定するなりしたら記事を追記していきたいと思っています。
まずはこのページから申請手続きスタートです。
https://www.jizokuka-kyufu.jp/
↑このリンクが怪しいと思ったら経済産業省のページから持続化給付金申請のページをたどって下さい。フィッシングサイトも出てきているとの噂も聞きますので疑うのは大事です。
これが持続化給付金の申請をするための窓口サイトです。
「MENU」の下にいろいろ説明がありますので詳しく知りたい方は読まれるのもいいかもしれないです。
一番下の大きな「申請する」というボタンを押していよいよ手続きスタートです。
(ここから先は文字の見やすさを重視してブラウザ表示の一部を切り抜いた画像を使用していきます)
必要書類等の説明があります。詳細な説明へのリンクもあるので読んでおくといいでしょう。
まずは仮登録のために法人か個人事業者かを選択してメールアドレスを入力します。このメールアドレスに本登録へのリンクが張ってあるメールが送られてきます。
申請にあたって同意事項をよく読んだ上で「すべての事項に同意します」にチェックを入れて次に進みます。
事業形態とメールアドレスが正しいことを確認して登録ボタンを押します。
仮登録が完了すると、先ほど入力したメールアドレスに本登録するためのメールが送付されます。
仮登録の時に入力したメールアドレスに持続化給付金事務局より「仮登録が完了しました」という件名で本登録のURLが記載されたメールが届きました。申請に必要な書類も簡単に案内があります。
リンクをクリックして本登録のサイトにアクセスします。
本登録のサイトではまず初めにログインIDとパスワードを決めます。使える文字などの注意をよく読んで決めてください。
決まったらログインIDとパスワードを入力して登録ボタンを押します。
フォームが長いので2分割しました。
まずは持続化給付金の申請をするにあたって7項目の宣誓をします。それぞれの項目にチェックしていきますが、チェックするとさらに詳しい説明が表示される項目もありますのでよく読んで確認しておくといいでしょう。
ここからは個人情報の入力です。
屋号は任意のようですが私は入力しました。申請者住所・書類送付先は自動入力もあるため簡単に入力できました。
さて上の方でも書きましたが、問題の業種です。リストボックスで選択できるようになっているので、すんなりと分類がわかる方はいいのですが詳しく調べたい方や分類がよくわからない方は分類一覧を見るというボタンを押すと、自分の仕事がどのような業種に分類されているかを調べることができるページに飛びますので、そこで頑張って調べましょう。
次はまたまた問題の設立年月日です。設立日(開業日)を覚えている方(記録している方)以外は開業届を見ることになるかと思います。
「日付がわからない場合は、近い日付を入力してください」などと書いてありますが、思い出せない方もかなりいるのではないかと勝手に想像します。少なくとも私は全く思い出せませんでした。
設立年月日は給付要件の「2019年以前から事業により事業収入(売上)を得ており、今後も事業を継続する意思があること。」の下線部の条件を確認するために入力しているため、「近い日」などという大雑把なものでも良しとしているのかもですが、やはり確実な日にちを把握しておきたい気もしますね。
どうしても開業届が見つからない場合は、再発行手数料300円を支払って開業届の控えを請求する方法もあるようですが、給付金の申請が遅れてしまうので何とか見つけたいところですね。
あとは代表者の氏名・生年月日・電話番号を入力してこのフォームは終わりです。メールアドレスは仮登録した時に入力したものがすでに表示されているので入力の必要はありませんでした。
次に特例適用の選択です。私は特例を適用する必要がありませんでしたので一番上の一般的な申請方法を選択しました。
(特例が適用される場合の申請方法を参考にしたい方がいたらすみません)。
その下の名義に関してもすべて私の名前ですので、両方とも「一致している」を選択しました。
次へを押して進みます。
次のフォームは少し長いので分割しました。まずは売上入力です。給付金額を決定する一番重要な項目かもしれないですね。
「入力項目の補足」ということで計算式が書いてありますが、数学の公式のようですね。
これについてはすでにネットやテレビなどで解説もされていますし、私は詳しい解説などできませんのでさらっと行きます。
1番目の年間事業収入(A)というのは2019年度の1年間の事業収入ですね。利益ではなく年間売上ということですね。
2019年の確定申告書の事業収入の欄の金額を入力することになる方が多いかと思います。
2番目の売上減少の対象月というのは2019年と比較して売上が半減した2020年の月を選択します。この記事を書いているのが2020年5月8日なので4月までしか選択できないようになっています。
3番目の月間事業収入(B)というのは2019年と比較して売り上げが半減した2020年の月の売上です。
これは後ほど添付することになる該当月の売上台帳の金額を入力することになるかと思います。
4番目の売上減少の対象月の前年度売上額というのは、2番目に選択した月の2019年の売上額です。
つまり2番目に「3月」を選択したのなら「2019年3月の売上額」を入力することになります。
これは青色申告決算書の2ページ目の「月別売上(収入)金額及び仕入金額」の該当月の売上額を入力することになるかと思います。
ここまで入力すると、「A-B×12」のところが自動計算されます。これは概算の年間売上減少額みたいなものですね。
それを元にその下の給付額も自動計算されます。
個人事業主の場合は給付額上限が100万円ですので、「A-B×12」で計算された額が100万を超える場合は100万円、それより少ない場合は10万円未満を切り捨てた額が給付されます。
計算結果が99万円だった人は90万円の支給になってしまうわけですか・・・。個人的には1万未満切り捨てでも良かった気がします。
(上の画像の給付予定額にぼかしが入っているのは、初期状態でのスクショを取り忘れてしまったからです。)
(2020年5月9日追記)
さすがに切り捨て額が大きいのが問題となったのか、「A-B×12」計算された額が100万未満の場合は切り捨てなしの1円単位まで給付されるようです。
再申請は不要でまずは10万単位で支給され、差額は後から振り込まれるとのことです。この変更によるシステム改修をすると給付が遅れてしまうことから当面は2段階での振り込みになるとのことでした。
給付される側にとってはうれしい変更ですが、事務作業を担当されている方はさらに大変になりそうですね。本当に頭が下がります。
次に振込先口座の入力です。
それぞれの入力項目の下の注意書きをよく読んで入力するのがいいと思います。
通帳の記載通りに入力してしまいそうになりますが「銀行名に株式会社を入れない」など細かいところで間違えてしまいそうです。
これを間違えたところで給付がされなくなることはないと思いますが、よりスムーズに給付を受けるにはこういうところの凡ミスをなくしていきたいところですね。偉そうに言っていますが、自分に言い聞かせています。
さて、次の口座情報添付という項目で通帳の画像をアップロードするのですが、通帳のオモテ面と開いたページは別々に画像をアップロードします。
私はオモテ面と通帳を開いたページを複数ページのPDFファイルとして作ってしまったためページを分割する羽目になってしまいました。スマホなどで撮影した場合は問題ないかと思いますが、PDFで書類を作成する方はご注意を。
次に進みます。
このフォームで最後です。あと一息。
2019年の確定申告書の第一表は青色・白色申告に関わらず必須ですね。
青色申告をしている方は次の2019年の所得税青色申告の決算書(1)と(2)にアップロードが必要かと思います。
ただ、青色申告であってもアップロードされていない方もいましたので、必須かどうかはよくわからないのですが私はアップロードしました。
次に2020年の売上台帳等ということで、私はフリーで配布されていたエクセルを利用して売上が半減した月の売上台帳らしきものを添付しました。
実際にアップしたものはボカシだらけになってしまうので、だいたいのイメージとしては
こんな程度の本当に簡単なものです。本当にこんなのでいいのだろうかと思いつつも、えいっとアップロードしました。
次に本人確認書類ですが、私は運転免許証をアップロードしました。
またまたここでも少しハマってしまったのですが、運転免許証もわざわざ1枚の紙にオモテ面とウラ面が収まるようにしてPDFを作成したのですが、別々のファイルとしてアップロードする必要がありましたので、また撮影し直しました。
運転免許証の場合は「本人確認書類(1)」にオモテ面、「本人確認書類(2)」にウラ面をアップロードするようになっていました。
最後に「確定申告に収受印がない場合の追加書類」です。
書類提出などで確定申告書に収受印がある方は必要ないのですが、私はe-Taxで確定申告をしましたので、e-Taxの受信通知画面をアップロードすることにしました。
納税証明書を取得した方はそれをアップロードすることになると思います。
以上で、入力やアップロード作業は終わりです。
ここで「確認画面へ」というボタンを押すのですが、このボタンを押した直後に画像のアップロードなどが始まるようなので、回線が遅めな環境だとしばらく時間がかかる可能性があります。
現在の私のネット環境はまだADSLで頑張っているためアップロードが非常に遅く、ボタンを押してから確認画面に移るまでに2分10秒ほどかかりました(免許の画像サイズがやや大きかった)。
回線が遅い方は特にご注意ください。
今までに入力した内容などがズラズラッと出てきますのでしっかり確認しましょう。
アップロードした画像や資料などは「ファイルを表示」というボタンを押すことで内容を確認することができますので、アップロードの失敗がないかを再確認しましょう。
ファイル名を付け間違えて内容と画像があっていないということも考えられますので最後まで慎重に確認しましょう。
確認が終わったらあとは申請ボタンを押すだけです。
以上で申請手続きが終わりました。
不備などがあった場合は登録したメールアドレスに連絡があるようなのでしばらくはメールチェックが欠かせません。
申請番号が申請順だとすると現時点(2020年5月7日)で50万件以上の申請があるようです。これからも申請は増えるでしょうから、審査される方も大変です。
以上で、(いわゆる一般的な)個人事業主の持続化給付金の申請画面の紹介でした。
進展などあれば追記していきたいと思っています。
(2020年5月19日 追記)
あれから修正依頼のメールも来ず、郵送されてくる給付通知もなかったのですが、2020年5月19日にいきなり給付金が振り込まれていました。
ステータス画面もそれなりに見ていたのですが、毎日まめにチェックしていたわけではないので変化がなかったとは言い切れません。
ネットでの噂だとステータス画面に「赤枠」と呼ばれる簡単な進捗情報が表示されるとの話ですが、私はとうとう見ることができませんでした。
私の申請番号は52万代でしたが、ネットなどで見ていると10万代の人でもまだ給付されていないという話をチラホラ見ていたので当分先になると思っていたのですが、それを考えると意外にも早くて驚きました。
申請したのが2020年5月7日で振込されたのが2020年5月19日ですので12日ほどで給付されたことになります。
(2020年5月23日 追記)
上記の通りすでに振込はされましたが、それから3日後の2020年5月22日に「持続化給付金の振込みのお知らせ」というはがきが到着しました。
シール式になっていたので開いてみると、
申請番号・事業者氏名・給付金額・振込口座と、いくつかの注意点が記載されていました。
申請してから振込までそれなりの日にちがかかるので、口座のチェックをしていない人向けの通知といった感じでしょうか。
これで持続化給付金に関する一連の工程が終わったかと思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。