新型コロナウイルスの緊急経済対策として中小企業や個人事業主を対象に持続化給付金が給付されているのですが、日ごろ取引のある個人事業主様からオンライン申請をする際「持続化給付金の申請でエラーが出る」との連絡がありました。
話を聞くと口座名義の入力でエラーが出るが原因がわからないのとのこと。
別件の書類を預かる予定もあったので、ついでに様子を見に行くことにしました。
なお、過去においては「ネットでは半角カナを使うことがご法度」というルールがあったような気がしますし、私も何となくブログでは使わないようにしていましたが、現代ではほぼ半角カナの使用によるトラブルもないようですし、今回は半角カナがキーポイントになりますのであえて使っていこうと思います。
意外な文字がエラーの原因だった
エラーなったところを見せてもらうと、下記のようなエラーが出ていました。
「口座名義は半角カナ大文字、半角大文字英数、半角スペース、゙゚-()./「」\のみ可能です。」
スクリーンショットも取らせてもらったのですが、こんな感じで赤くエラー表示されていました。
完全に個人情報なので、どのような口座名義が入力されていたのかは書けないのですが、今回の問題が発生するであろう口座名義を仮に設定すると
「ゲキヤススーパー オカイ ドクオ」
という感じです。
つまり、屋号+氏名というパターンですね。
一見問題ないように見えましたが、たしかに上記のエラーが出るので私が入力をやり直してみたりもしましたが結果は同じでした。
変な記号を使っているわけでもなく、屋号や氏名の間の空白は半角で間違いありません。
屋号は入れてはいけないのだろうか、なども考えましたが、口座名義にはしっかり屋号が入っていますのでそれは考えづらく、しばらく考え込んでしまったのですが、口座名義で使える文字の説明をよく読むと原因がわかりました。
赤枠で囲ってある部分に、
「カナ長音文字「ー」は、半角マイナス「-」を使用ください。例)誤:トーキヨー → 正:ト-キヨ-」
と書いてあります。
そう、上の例でいうところの「スーパー」に半角長音文字が使われていたのがいけなかったのです。
ここを半角マイナスに変更してみると、無事にエラーが出なくなり次に進むことができました。
今までネットバンクなどでも普通に半角カナの長音文字を入力していても問題がなかったため、完全にそこが間違っているとは思いもよりませんでした。
口座名義に使用できる文字は全国銀行協会の取り決めがあった
そこで少し調べてみるとどうやら口座名義に使用できるカナ文字は、全国銀行協会の取り決めにより制限があるようです。
たしかに銀行ごとに使える文字がまちまちだと問題が起こりそうですから、こういった取り決めが必要なのは納得です。
当然、半角カナ長音文字は使用できる文字の中に入っていませんでした。
ちなみに、使用できる文字は下記の通りのようです。
カナ | アイウエオ カキクケコ サシスセソ タチツテト ナニヌネノ ハヒフヘホ マミムメモ ヤユヨ ラリルレロ ワン |
カナ+濁点 | ガギグゲゴ ザジズゼゾ ダヂヅデド バビブベボ ヴ |
カナ+半濁点 | パピプペポ |
数字 | 0123456789 |
英字 | ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ |
記号 | ( ) . – / 【前カッコ 後カッコ ピリオド マイナス記号 スラッシュ】 |
今までネットバンクなどで口座名義を入力する時に、半角カナ長音文字を何度も使っていたと思うのですが、何も問題がなかったということはネットバンクの機能で半角カナ長音を半角マイナス記号に変換してくれていたのでしょう。今回の件で、いい勉強になりました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。