やはり囲わないと負ける
将棋ウォーズで将棋を再開したのはいいのですが、やはりなかなか勝たせてもらえません。勝ってもたまたま棒銀が決まって短手数でまぐれ勝ち。
対局をしていて感じたのが、やはり王様を守っていないのが原因で速攻で負けてしまうパターンがあまりにも多いということです。
ほんとに当たり前のことすぎて今更なのですが「ああ、やはり囲わないとな・・・」と。
そんなわけで昔に矢倉囲いを覚えきれなかったという理由で渋々ではあるのですが断念した囲いの学習に再挑戦することにしました。
居飛車の囲いはピンとこないものばかり
そんなわけで、どんな囲いがあるかな・・・と調べてみたのですが、とにかく手数が長くかかるものは勘弁ということで、手数の短い囲いについて調べてみました。
そうすると、居飛車の囲いで短手数となると「舟囲い」一択のようなことがどのサイトにも出ていました。
たしかに7手ほどで組み上がりお手軽感はあるのですが・・・これは本当に僕の感覚なのですが、王様の上の歩が上がっていてスカスカな印象が拭えなかったのです。
もちろん、印象だけの問題で組んでみると意外と強かったりするのかもしれないですが、とにかく、第一印象の「スカスカ感」がイヤで舟囲いは却下ということに。
そうすると、居飛車で短手数の囲いというのはあまりなく、諦めて多少手数がかかってもいいので他の囲いを選ぼうかな・・・とも思いましたが、やはり囲いの手数が多少長いと組んでいる最中に対応できずに負けるというパターンになるだろうなと勝手に想像してしまいどうしても覚える気にならず。
「そんなに覚えたくないなんて将棋向いてないよ」という声も聞こえてきそうではありますが。
視点を変えてみた
なかなか自分がしっくり来る囲いが見つからずどうしたものかと思っていたのですが、参考までに今までは無縁と思っていた振り飛車の囲いに目を向けてみました。
そして、短手数のものを調べていると将棋指しの方なら皆様ご存知の「美濃囲い」というものを見つけたのです。
もうこれも感覚でしかないのですが、僕にとっては短手数で手順も簡単、しかも、僕の感覚だと舟囲いのようなスカスカ感が少なく感じました。
しかし、そうなると今まで長らく唯一知っている戦法として使ってきた棒銀と決別しないといけません。それと同時に飛車を振ることを覚えないといけないのです。
囲いも攻めも覚えるのか・・・と思ったものの棒銀も変化をたくさん覚えているわけでなく、ひたすら特攻するのみだったのでこれもいい機会か・・・ということで思い切って振り飛車の動きも少し勉強することにしてみました。
飛車を何筋に振るか
さて、振り飛車をやるのはいいが調べていくと色々と種類があり、僕が勝手に大きく分けたところ「三間飛車」「四間飛車」「中飛車」の三択になりそうというところまでは行き着きました。
それぞれの長所や短所なども軽く見てみたものの自分自身の棋力のなさからとにかく解説を読んでも実感がわかないのです。
美濃囲いのように直感的に良いと思った感覚のものもなく、かと言って悪い印象があるものもなくといった感じで、選べないというよりわからないという表現がピッタリです。
でもこうなると逆に「何でもいいか」という気になってきまして。
そうなると攻めが好きな僕は「攻める振り飛車」と言われている「ゴキゲン中飛車」がしっくり来るのかな・・・ということで中飛車を選択することにしました。
なぜゴキゲン中飛車が攻める振り飛車なのかという理屈は当然わかっておらず、ネットで得た情報ををそのまま信じたということになります。
とにかくこれで、攻め(?)はゴキゲン中飛車、囲いは美濃囲いと決めて勉強をすることにしました。
意外にもすんなり形は覚えられた
今からすると良くない勉強法と思うのですが、まずは形から覚えようということで、自分の中で「ゴキゲン中飛車+美濃囲い」の理想形はコレ!というのを決めてその形を覚えることにしました。
その形とはこれです(自陣のみ動かしています)。
相手の動きによってはこの陣形に行く前に崩されてあれよあれよと負けてしまうこともありましたが、まずは中飛車に慣れるためにひたすらこの形を目指しました。
この陣形が良いのか悪いのかは実は今でもわかっていません。良いか悪いかは相手の陣形によるのかもしれないですが、これを書いている時点でそこまでまだ勉強が進んでいません。
是非はともかく、理想形を自分で決めただけに序盤はスムーズに指し進めることができるようになりました。あれほど覚えるのが苦痛だった囲いも美濃囲いは手数が少なく、さらに「王様を右に動かして銀を上げるだけ」という覚えやすい手順も自分には合っていた気がします。
しかしながら当然これを覚えただけで勝てるようになるわけもなく、むしろ負ける方が多いです。
勝ちパターン
そんなわけで現時点での勝ちパターンと負けパターンをそれぞれ見ていくことにします。
まずは勝ちパターン。
ほとんどの勝ちは5筋を歩と銀1枚で突破してその勢いで飛車が成り込んで子供の殴り合いのようなケンカが終わったらいつの間にか勝ちが転がってきた。そんな勝ち方が多いです。
5筋を突破する前後くらいのどさくさで角交換もされる事が多いので、その角も攻撃に加わって勝ち切るという形も多い印象です。
とにかく、5筋を突破できるかどうかが勝敗を分けていることは間違いありません。
当然なのですが、級位が上がってくると簡単には5筋突破を許してくれなくなるので苦戦を強いられます。
ただ、プロアマの対局を問わず人の対局を動画で見ることもあるため、いくつかの手筋は知らないうちに身についていたかもしれず、「なんとなくではあるけど、こんな動きをするといいのかな」というのが頭に残っておりそれがハマって勝つことも増えてきた気がします。
負けパターン
次に負けパターンなのですが、これは大きく分けると4種類に分けられる感じです。
1.理想形になる前に奇襲されてされるがままに短手数で負ける。
とにかく、早めに角交換されるのが苦手です。角を交換されると(自分が定義した)理想形の通りにならないし、相手が角を持っているので自陣に隙ができると角を打ち込まれて受け方を間違えて一気に劣勢になる感じで負けてしまう事が多いです。
奇襲と言っても棋力のある人が見たら「ただの角交換では?」と言われるのではないでしょうか。しかしながら、僕にとっては序盤の角交換は奇襲のようなものでうまく対応することができないでいます。
2.理想形までは行くがそこからどうしていいのわからず、なんとなく指した手が悪手でじわじわと不利になり負ける。
このパターンは形を丸暗記してしまった弊害かなとも思っています。
一手一手の意味をしっかり理解せずに指しているということは、何の狙いがあって駒を動かしているのかという意識が薄いことになるので中盤が困ってしまうのです。
お互い序盤での駒組みがほとんど終わった状態では、陣形に隙がないことも多いため余計に何をしていいのかわからず無理攻めに行ってしまいそれが失敗して劣勢になるパターンも多いです。
3.相手の駒の利きを見逃して駒をタダ取りされて一気に劣勢になり負ける。
このパターンがほんとに多いです。勝ちかけていた将棋をこれが原因で落としたことは数え切れないほどあります。
特に角のラインを見落とすことが多く、ウォーズの「ドーン!」という効果音と共に打ったばかりの飛車がいなくなって代わりに相手の角が視界に飛び込んでくる光景は非常に悲しいものがあります。
とにかく角のラインの見落としが文句なしのNo.1です。
4.時間切れで負ける。
時間切れ負けも多いですね。
時間切れの中でも一番多いのが2.とも関係するのですが、中盤の入口で何をやっていいのかわからずかなりの時間を使ってしまい、終盤でほとんど時間が残っておらずあえなく時間切れで負けというパターンです。
あと10秒あれば勝てていたという対局も何度もあります。
いつの間にか棒銀より振飛車の方がマシになっていた
そんなこんなで勝ったり負けたりしながらゴキゲン中飛車を指してきたのですが、理想形まで組んでしまえば美濃囲いのおかげで昔のように瞬殺されることもなくなり、5筋からの攻めがうまく決まれば早い段階で優勢に持っていけるようになったりと中飛車にも少し慣れてきた感じです。
今は棒銀はウォーズで指すことはなくなりました。というか、どう指していいのかすらよくわからなくなっています。
たまに遊びで比較的弱いとされている「ハム将棋」で棒銀を試したりしていますが普通に負けています。もっとも、ゴキゲン中飛車でも負けることも多いのですが。
とにかく、当分は中飛車の勉強をしていくことになるのかなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
序盤は隙のない少しで良いので強目のソフト相手に思考錯誤するのがおススメです。
コツは歩をタダで取られないようにすること、相手にナゼ隙が生まれないのか観察すること、そして待ったを使いまくることです。王様取るまでやってたらどこが悪かったのか分からないので序盤は覚えられません。
コメントありがとうございます。
確かに序盤で失敗しても将棋は続くわけで、序盤の反省をしないうちに中盤や終盤にも悪いところが山ほどあり、結局は一番記憶に新しい終盤の反省ばかりになりがちでした。
将棋ウォーズで時間に追われながら考えるよりも、おっしゃる通りソフトを使ってじっくり研究するのが現状はいいですね。
中飛車から四間飛車に転向した際に少しぴよ将棋というアプリで練習したのですが、待ったやヒントを駆使して今一度改めて研究してみようかと思っています。
大変貴重なアドバイスをありがとうございました。