終盤力の弱さがモロに出た
将棋ウォーズで2級に昇級してから初めての対局。
今までよりも強い方々との対局が増えると思うとなんとなく緊張してしまいます。
そんな中、いつものように3局対局したのですが結果としては1勝2敗。
しかしながら1勝できたのはほぼ詰まされているところからの大逆転勝ちで、残りの2敗の方はこちらがほぼ相手の王様を詰ませているところから逃げられての時間切れ負けでした。
終盤に時間がなくなると急に視野が狭くなって、相手の王様をむやみに追いかけてしまう典型的な「王手は追う手」という悪い筋を指してしまう展開でまたやってしまったというところです。
特に3局目に関しては1手詰を2度も逃してしまい、対局後のソフト検討で非常に情けない気持ちになりました。
とはいえ、何も抵抗できないまま負けたのではなく、詰みがある状態まで3局とも持ち込めたのは良しとしたいところかもしれないです。
見逃した1手詰め
今回の対局で逃した1手詰を紹介してみます。
その1
ここで実戦では▲5六桂と打ってしまっています。この時点で残り時間が11秒ほどで、とにかく王手をかけないといけないということで必死でした。
もちろん正解は▲5三銀打なのですが、仮に時間が残っていたとしても視野が狭いと5一に飛車がいることを見逃してしまうパターンで少し悩んだかもしれないです。
もっと言うと、視野が完全に狭くなっていると7三の龍の効きも見逃してしまっている可能性がありますし、1三の馬も少し離れた所にいるのでそこの効きも見えていなかったと思います。
角・飛車(馬・龍)のラインはしっかり見ていないといけないと再確認した次第です。
上の局面から▲5六桂・△5五玉・▲6四龍・△6六玉と進んだのが以下の図です。
その2
この時点で残り時間は6秒。もう完全にパニック状態のまま指しています。
ここで僕が指そうとした手は、なんと▲6五龍!
パニックのあまり自陣の歩を龍で取ろうとしてしまい、当然指せないので「あれっ、何で指せないんだー!ああっ、この歩は自陣の駒だ・・・・」と気付いたところで6秒が過ぎ時間切れ負け。
もし▲6五龍が指せていたら一応勝ちでしたね。虚しいです。
ちなみに正解は▲7七金打ですね。ずっとニート状態だった8九の桂馬がこんな時に活躍するとは。
当然、残り時間6秒では視野が究極まで狭くなっているので、8九の桂は全く見えていなかったと断言できます。
序盤中盤終盤に関わらず「盤面を広く見ましょう」という言葉をよく聞きますが本当に耳が痛いです。
8九の桂馬なんて「広く見なくてもすぐそこに見えてるじゃん」と言われそうですが、それが見えなくなるほどパニックになるということですね。いやはや。
頻出しそうな詰めろの形
2戦目も詰みがある状態からの時間切れ負けだったのですが、こちらの方は負けたとはいえ勉強になりました。
おそらく将棋の本などには載っているような詰み形かと思うので知っている方が大多数かとは思うのですが、自分にとっては目からウロコでした。
それがこの局面です。
僕が後手番ですが盤面は反転してあります。
この時点で残り時間は4秒。正直4秒ではもうなんともならないとあきらめていた感じでした。
ここから僕は△4七角成としました。「▲同銀とすると飛車が効いてますよー」というぼんやりした意図でした。
結局相手の方はこちらの△4七角成を手抜いて▲5五角打としてきたところでこちらの時間切れ負けでした。
対局後のソフト検討をしてみたところ上の局面で9手詰があると表示されて「えっ」と思い手順を追ってみると△3八角成がいいとのこと。
「▲同銀と取られて粘られそう」と思ったのですが言われてみればそこから納得の手順がありました。
ここで△3九銀打と銀を捨てる手が目からウロコでした。
以下、▲同玉・△4八金打・▲2八玉・△3八金・▲2九玉・△2八金までの詰みです。
上の局面図は相手の美濃囲いが崩れてこちらが飛車を打ち込んだ形でよく見る気がしますが、この時に金と銀(角でも良いですね)を持っていれば詰みがあるというのを知らなかった僕にとっては大発見でした。
もちろん、手番が相手ならば何らかの受けがある状態かもしれないですが、少なくとも詰めろをかけることはできているということですね。
「常識だろ」という声も聞こえてきそうですが、僕にとってはいい勉強になったという他ありません。
こういうのを見るとある程度本などで詰み形の勉強をするのも面白いのかなとも思ったりします。
義務にすると大変なのであくまでも気が向いた時に勉強してみようと思います。
ここまで読んでいたいただき、ありがとうございました。